国土交通省の「建築着工統計調査」(2020年度)によれば、木造一戸建ての1m2当たり工事費予定額は17万円とされています。
この数字を坪単価に換算すると、「17万円×3.3m2=56.1万円」となります。
レンガの家の平均的な坪単価は70万円からとなっています。
ただし、次のような方法で、費用を抑えることができます。
●レンガの種類を選ぶ
レンガには、色や形、素材やサイズなど色々な種類があります。
大きく分けると、焼成レンガと日干しレンガがありますが、焼成レンガは
高温で焼き固めたレンガのことをさします。
色や質感が様々で、水に強いのが特徴です。
日干しレンガはその名の通り、日に干して固めたレンガで、エコレンガや
スクラッチレンガなどがあります。環境に優しく、軽量で安価なのが特徴です。
レンガの中でも、国産のレンガや小さめのレンガ、薄いレンガなどは
比較的安価で手に入ります。
●レンガの量を減らす
レンガを前面に使うと費用が高くなりますが、一部に使うだけでも
レンガの雰囲気を出すことができます。
例えば、玄関やポーチ、窓枠やアクセントウォールなどにレンガを使うという方法です。
●工法を選ぶ
レンガ積みの工法には、積み上げ式と外壁に張り付ける湿式工法と乾式工法があります。
その中でも、湿式工法は接着剤を使ってレールに沿ってレンガを張り付けるため、
施工時間や人件費を抑えることができます。
最近のレンガ施工方法は、ほとんどが湿式工法に変わってきています。
乾式工法は、天候に左右されないため、湿式工法に比べて工期が短くてすむのも
大きなメリットです。
安さだけで選んでしまうと、品質や耐久性に問題が生じる可能性もあるため、
信頼できる施工会社や建築家とも相談しながら、自分の予算や希望にあった
レンガの家をつくっていきましょう。