レンガの家に住むことで生まれる、大きなメリットは耐久性の高さです。
自然素材から生まれたレンガは、紫外線に強いことや、カビや腐食が起こりにくく、
その寿命は50年以上、100年以上とも言われています。
一般的な外壁塗装などのように、約10年周期でメンテナンスが必要ということは
基本的にありません。
また、暑さに対しての耐熱性や、寒さに対する蓄熱性のどちらも兼ね備えているのが、
レンガという素材です。
レンガは、焼き上げて生成する過程で細かな気泡が内部にできるため、
空気の層が存在しています。
屋外と屋内の間に配置するレンガは、両側から受ける気温をシャットアウトする役割があります。
夏であれば外の熱気を侵入させない涼しい屋内を実現し、
寒い冬には暖かさを保った屋内をキープできるため、季節に応じた快適空間を
作り出すことができるのです。
埼玉県深谷市では、昔から続くレンガ工場があったのですが、
これにはエピソードがあります。
この工場は、日本煉瓦製造株式会社といいます。
日本で最初の機械式レンガ工場であり、郷土の偉人渋沢栄一翁らにより設立されたものです。
その後、東京駅をはじめ日本銀行、赤坂離宮など、
明治から大正にかけて多くの近代建築物がこの会社のレンガを使い建設されました。
このような歴史的背景を踏まえて、レンガを活かしたまちづくりを推進するため、
深谷市では、平成7年から深谷市レンガのまちづくり条例を制定しています。
内容について見てみましょう。
中心市街地で建築物や外構工事にレンガやレンガ調タイルを使用した場合、
その規模に応じて補助金を交付します。
こちらは、建築物の新築、改築、増築、模様替え(既存の建築物に対し
材料又は仕様を変えること)、を行った場合に
その使用面積に応じて補助金を交付するというものです。
店舗などでは、最大補助200万円、専用住宅では最大補助30万円が交付されます。
また、建築物の外壁に加え、重点路線では外交の門柱、彫り、塗装も対象となります。
こういった条例を制定している市もあります。
レンガの家を建てることでの、メリットの一つになりますので、
補助金を活用することも検討されるといいですね。