電気代、ガス代、値上げが続いている中での生活は大変ですよね。
快適なお家の大切さを感じます。
これからの時代は、性能の良い家がポイントになるかと思います。
温度変化に影響されずに、一年中快適に過ごすことができる家。
可能な限り、自然の素材を使っての家づくり。
家族の健康を守りたいのならば、こういう視点で考えてみることが大事です。
以前から言われていることですが、建設に使用した建材、塗料、接着剤に含まれる化学物質が、
室内の空気を汚染している可能性があります。
現在、建築基準法で規制されている化学物質は、
ホルムアルデヒド、クロルピリホス等です。
化学物質は家具など建材以外にも使われているので、注意が必要です。
そして、これの何が問題化というと
接着剤などに使われている化学物質は、
自己免疫疾患を引き起こしやすいのです。
アトピー性皮膚炎やシックハウス症候群と言われる、頭痛、不眠、目やのどの痛みなどがそうです。
化学物質を取り除いて、可能な限り自然の素材を使って家づくりをする。
それが、家族の健康を守ることにつながるのは間違いありません。
実は、住宅の壁や床に、ビニールクロスや合板を張るのは日本だけなのです。
それら内装仕上げ材の合計は、おそらく100万円にも満たないかと
思われます。
なぜこのような内装仕上げ材が使われるのかというと、
ビニールや合板は安く、施工も簡単だからなのです。
腕のいい職人も、熟練工も必要ないのです。
造り手にとってはとても優秀な材料と言えるでしょう。
しかし、実際にそこに住む人にとってはどうでしょう?
ビニールクロスなどの内装仕上げ材は劣化が早く、短期間でのリフォームを
余儀なくされる上に、施工に使われる大量の接着剤が出す、
揮発性有機化合物などが原因で室内の空気が汚染されてしまいます。
その結果、シックハウス症候群やアレルギー疾患の引き金となることが
知られています。
また、これらは工業製品なので、自然素材と違い土にかえすこともできません。
大手のハウスメーカーで家を建てたいと思う理由の一つは、
やはり国が推奨しているからでしょう。
メディアの影響は大きく、視覚情報からの判断で、
ここなら安心して任せられる、と思っているからかもしれません。
しかし、国の法律は大手メーカーを守るためにできているのだと聞いたら、
みなさんはどう思いますか?
十数年前、住宅業界に「性能表示制度」ができました。
これは、「家に使用される部材の品質は、一定が望ましい」と国が定めたものです。その結果、工場でつくられた工業製品が「良い材料」とされ、無垢材のように、強度や、含水率、形が一定でないものは、「望ましくない材料」とされたのです。
そして、工業化製品を多く使用すれば、家の等級が高くなり、
補助金や住宅取得税などが優遇されるようになったのです。
その最たるものが、今の「長期優良住宅」なのです。
多くの人々が、そういった住宅に住む選択をしていったために、
手造りの家がどんどん少なくなっていきました。
人々の認識が変わり、工業化製品で造られた家を求めるようになったからです。
そして昔ながらの家は、隙間ができたり、反ったりするため悪い家なのだと、
次第に敬遠されるようになっていきました。
ですが隙間のない、高気密で建てられた家に工業化製品が使われると、
いわば毒が充満したビニールハウスの中での生活を強いられているようなものです。
そこで広がったのが、シックハウス症候群です。
国もようやく対策に手を打ち始めたものの、いくつかの揮発性有機化合物が規制されただけで
安心には程遠いのが現状です。
こういった流れを知ると、自分たちが建てようとする家はいったいどんな材料をつかって
建てられる家なのか、興味がわきませんか?
レンガは、耐熱性・耐震性・耐火性・通気性・防音性に非常に優れており、また長寿命でメンテナンスをほとんど必要としないため、
現在非常に注目を集めている素材です。
レンガは他にもいくつも利点をもっており、健康面においても
経済面においても、また環境面においても優れた素材です。
これは一例ですが、このように健康に寄与してくれる素材で
家をたてること。
これこそが、今私たちに求められていることなのではないでしょうか。