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ライフサイクルコストの重要性

建物に費用をかけることで、資産性を上げたり維持したりすることは
難しいのですが、建物を長く使うことで一定期間あたりのコストを
下げることは可能です。

 

不動産は、購入したり売却したりする時にかかるコストが大きいため、
一度購入した不動産を長期間使い続ける方が、
経済的にトクをすることが多くなります。

 

特に、建物は一定期間が経過すると資産性はゼロに近くなるものの、、
使う分に問題がなければ、そのまま利用し続けることができます。

その結果、最終的に建物の資産性がゼロになったとしても、
長期間使うことにより、当初払ったイニシャルコスト(建築時にかかる費用)は
1年あたりに換算すれば安くなるのです。

 

例えば、2100万円の家を30年間使うとすると、1年あたりは70万円という計算になります。

3000万円の家を60年間使った場合には、1年あたりは50万円です。

ただ、実際にはローンの金利なども影響しますので
もう少し話は複雑になります。

 

ちなみに、資産価値という観点から見ると、建物は築20年以降はほぼゼロになりますが、
使用価値という観点から見れば、50~60年くらいは問題なく使えます
(例外もあります)。

 

ところで、ライフサイクルコストという言葉を耳にしたことはありますか?

これは、建物などが造られてから、その役割を終えるまでにかかる費用を
トータルでとらえたものです。

 

建築物のライフサイクルコストの構成を調べると、
建築費は氷山の一角で、意外に少ないと言われています。

修繕費や運用費などが圧倒的な割合を占めているのです。

 

ロングビルライフ推進協会(BELCA)などによると、イニシャルコストよりもランニングコストのほうが
4倍以上費用がかかるとの試算結果も出ています。

建築費だけでなく、一般管理費や保全費、設備投資なども視野に入れた
お金の流れを考えることが大切です。

 

ランニングコストに関する簡単な例を挙げてみましょう。

新築で、同程度の価値を持つA不動産とB不動産があるとします。

A不動産は、建設費2,500万円で、耐久性や使用設備の性能は並程度。

B不動産は、建設費3,000万円であるものの、耐久性や使用設備の性能は
A不動産の倍。

 

この例で考えると、新築時点ではA不動産のほうが500万円得です。

しかし、B不動産では、B不動産の修繕費用や設備の修理・交換費用を
1/2に抑えることが可能です。

 

建物のライフサイクルコストを減らすために、
いくつかの提案があります。

1つは、建物を長く使い続けるために、定期的な保全を行うこと。
予防のための保全と、劣化の早期の発見と対応を行う事後の保全、
どちらも大切な保全です。

 

2つ目は、光熱費を抑える設計、設備を考えること。
具体的には、断熱材を用いた建築、省エネを意識した建物の建築を意識することです。

3つ目は、設計段階から、どんな材料をつかって建築するべきか、どんな設備を
使うべきなのかを検討、計画することです。

 

長寿命でランニングコストを抑えることのできる建物の一つが
レンガの家なのです。

ライフサイクルコストの重要性をしったうえで、いろんな角度から
建物や設備について調べ、じっくりと購入を検討してみてください。