家というものは、耐用年数の半分である15年から25年ほどで、
大型リフォームか、建て替えが必要となる建物になって
しまうものです。
我が国の一般的な住宅がそうです。
試しに、ハウスメーカーや工務店に、
建物が何年で寿命がきてしまうのか?
聞いてみることをお薦めします。
家を長持ちさせるための一番のポイントは、
実は木材を腐らせないことなのです。
冬場、アルミサッシとガラスがびっしり結露している場面に
遭遇したことがありませんか。
結露が発生するメカニズムは、湿気を多く含む事ができる暖かい空気が、
湿気を多く含む事の出来ない冷たい空気に変わること、
つまり温度差があるせいで、湿気を抱えきれずに吐き出してしまう現象
なのです。
ですが、目で確認できる結露ならまだ良いほうで、
恐ろしいのが「壁体内結露」と呼ばれる現象です。
これはサッシやガラス面で生じる結露が、
外から見えない壁の中で起きている現象なのです。
知らない間に壁の中がびしょ濡れになって、カビやサビ、
剥離、凍害、断熱性能の低下などの、建物の寿命を短くする
大きな原因となっているのです。
住宅の寿命は、湿気にこれほど左右されているということが、
このことからもお分かりいただけるのではないでしょうか。
また、水蒸気は環境だけでなく、人の健康にも大きな影響を
与えます。
例えば、インフルエンザの発生には湿度が大きく関係していると
言われます。
絶対湿度が7gを下回ると、のどの粘膜が乾いた状態となり、
免疫機構が働きにくくなり、その結果インフルエンザにかかりやすくなるようです。
この絶対湿度7gは、温度によって相対湿度が変わります。
気温が22℃だとして、40%の湿度があれば7g以上の湿度になりますが、
気温が4℃しかなければ湿度100%でも絶対湿度7gを下回ります。
ですので、インフルエンザを発生させるのに十分乾燥した状態と言えます。
このように,建物の健康とひとの健康とは、関連性もあるのです。
住宅のことだけを考えても、建物の中を乾燥させるのは正解でしょうが、
人の健康を考えた場合には、よりそのことが大事になってきますね。
普通にほおっておけば、家は数年で傷みが出始めます。
ですが、レンガの外壁を作ることで、それが劣化しない工夫の
一つになるのです。
レンガ自体に吸湿性、排湿性があり、自然に湿度を調節し、いやな結露も
起こしにくくします。
優れた断熱性、遮熱性により、冷暖房のランニングコストも
軽減できるので経済的にも利点があります。
住む人も、建物も長持ちする住宅、レンガの家。
健康への関心が高い人こそ、これまでの話を踏まえながらぜひレンガの家に目を向けて
みて下さい。