レンガの家が地震に弱いというイメージは、
南米や南太平洋などで起こった大地震の時に、
レンガや石などを積み上げた家が倒壊している光景を、
映像などで目にしたからではないでしょうか?
ですが、レンガ造りが地震に弱いというのは、日本人の
持っているイメージでしかありません。
ヨーロッパでは築100年以上の家は当たり前で、
石造りやレンガ造りが大半でした。
そもそも、しっかりした重みのある良質のレンガは、
積み上げるだけでも、地震による横揺れにはかなり強いということが
わかっています。
レンガ自体の重さが重なり、安定性を作っているから
地震による揺れにも強いということです。
皇居などの城壁も同じことで、
ただレンガを積み上げただけですが、
大きな石の重みが、地震のエネルギーをおさえてしまうので
地震が起きても崩れないのです。
もちろん、お城の石積みには、現在のレンガ造りのように
鉄筋も目地もはいっていない状態です。
地盤のよい土地では、地震でもあまり揺れないのと
同様、石の重みによりレンガの建築物も
崩れないのです。
また、レンガ造りの建物として有名な原爆ドームは、
爆発時の熱射地獄に耐えて、今現在もあの姿で
しっかりと建っています。
これは、レンガ造りの建物の強さをよく表現しているとも言えますね。