これから家を建てる人に、アドバイスさせてもらうならば、
流行を追わないことを大事にしていただくと良いでしょう。
デザインなど斬新さをねらったものも、将来的には目新しさもなくなり、価値も減ってしまうからです。
これから50年以上住み続けることを考えると、やはり普通が一番です。
飽きの来ない定番がなぜ、いつまでも愛されるのか。
一度、考えてみられると良いでしょう。
家に普遍的な価値をもたせるためには、自然素材など
いたみにくい素材を使うことです。
新しい素材を用いたりすると、それらが古くなるにつれ、
次第にみすぼらしさを感じるようになってしまいます。
逆にレンガや珪藻土などの自然素材を使うと、
古くなってもそれなりの味わいを感じさせます。
また、自然に戻る素材などで家が造られていたりすると、
癒しを感じられる場所となります。
家そのものが人を癒してくれること、また建築素材がひとの健康に役立つということは、
何事にも代えがたい価値ともいえます。